教員リレーコラム

祈り

 

加藤 真夕美[作業療法学専攻]

 2月24日の日曜日は、本学の学生さんと教職員とにとって、大切な日です。  第54回理学療法士・作業療法士国家試験の当日です。  受験する学生さんは、目の色を変えて頑張っています。  これを書いているのは国試の2週間前。担当の学生さん全員と面談した後です。  余裕のにこにこ笑顔は一人もいませんでした。  いつもとてもよく得点できるAさんでも「とにかく焦っています」と、泣きそうな顔。  問題を解くたびに、まだ身についていない知識が迫ってきて不安にさせるそうです。  最近得点が上がり安定してきたBさんは「周りが見えなくならないように冷静でいたいです」  と言いながらも、まっすぐなその瞳に不安の色を隠せません。  思うように得点が伸びないCさんも、ほとんど毎日研究室に来て知識を増やしていきます。  今年こそはと誓うDさん。「こんなに勉強したのは生れてはじめてです」と挽回を狙います。  皆、本当に一生懸命です。  皆さんが愛知医療学院に入学してきてくれてから、いろいろなことがありました。  慣れない90分授業や初めての大学生としての試験。臨床実習、就職活動…。  担当学生さんに限らず、学生さん一人一人の、節目節目の出来事に携わらせて頂きました。  教員は大変なことも多いのですが、皆さんの大切な節目に携わらせて頂けて幸せな仕事だな、  とも思います。  本学の作業療法学専攻の国試合格率は近年、残念ながら低迷しており予断は許しません。  だからこそ、学生さんも教職員も必死になって、今まで以上に頑張っています。  それぞれの学生さんの在学中の努力が実りますように。  そして晴れて憧れの作業療法士、理学療法士としての一歩を踏み出すことができますように。  心から応援しています。  がんばれ!!
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