宮津 真寿美[理学療法学専攻]
先回までのコラムでは、 福沢諭吉が著書「学問のすすめ」の中で、勉強する意味をどう書いているのか、 私の勝手な解釈を交えて述べました。 しかし、「学問のすすめ」は、 単に「勉強しろ!」ということが書いてあるだけではありません。 大きな目標をもつことの大事さ、 仕事をするにあたっての心構え、 周りの人に対する気配りなど、 人間社会において、 楽しく、かつ気概を持って生きるための示唆に続いていきます。 例えば、 顔色容貌の活発愉快なるは、 人の徳義の一箇条にして、 人間交際において最も大切なるものなり (明るいというのは、人とのコミュニケーションにおいて最も大事なこと。 注:宮津の意訳) 福沢諭吉はたいへん明るい人だったようです。 楽しく生きるというのは、 決して、毎日、遊んで暮らすことではありません。 家族、友達、同僚、ご近所さん、コンビニの店員さん、医療者なら対象者などなど、 周りの人を楽しくしてこそ、 楽しく生きていくということではないかと思います。
教員リレーコラム