草川 裕也[作業療法学専攻]
4月を迎え、1年生のみなさんは本学に入学し、2・3年生のみなさんは1つ上の学年に進級しました。 みなさん一人一人が、昨年度1年間、一生懸命取り組んできた結果であると思います。 しかし、その結果に辿り着けたのは、多くの人のサポートのおかげでもあるのではないでしょうか。 勉強を教えてくれた友人、話を聞いて下さった教職員の方、毎日ご飯を作って下さる家族の方など、1年間、多くの人に支えられてきたと思います。 私が今、教員として働いていられるのも、妻、両親、友人、恩師、上司、同僚、学生のみなさんのおかげであると思います。 けれども、長い付き合いになってくると、やってもらうことが当たり前に感じるようになり、感謝の気持ちを忘れてしまうことが多くあります。 先日、「感謝の気持ちを日頃から伝えられているか?」という調査の結果を見つけました。 20代男性の約4割、 20代女性・30代男性・30代女性の約5割、 40代女性の約6割、 そして40代男性の約7割 が日頃、感謝の気持ちをあまり伝えられていないと思っているそうです。 残念ながら、男性は年を重ねるにつれて感謝の気持ちが薄れていくような結果です。 確かに、あらためて感謝を伝えることが、なんか恥ずかしく感じることはあります。 けれども、感謝を言えないことの方が、実は本当に恥ずかしいことなのだと思います。 それが、本当に自分に親しい、近い人であればあるほど。 感謝を伝える、「ありがとう」という言葉は、本当にいい言葉であると思います。 言った側も、言われた側も嬉しい気持ちになれると思うからです。 そのため、どれだけ言ってもいいと思います。 言われ過ぎると恥ずかしくなりますが、気持ちがこもっていれば、やっぱり嬉しいはずです。 春になって暖かくなってきましたが、心にも春が訪れるような「ありがとう」を 新年度の始まりという節目に、親しい人たちにぜひ送り届けてください。 私もちゃんと自分の近くの人に伝えなくては。 「いつも家のことをありがとう。おいしいご飯をありがとう。」
教員リレーコラム