山田 南欧美[理学療法学専攻]
つい先日、本学の卒業式が執り行われました。この学校に赴任して初めての卒業式。ちょっとドキドキしながら、当日を迎えました。 女の子たちは皆袴を着て、それはそれは本当に可愛くて。男の子たちも、スーツでビシッと決めたり、袴を着こなしたり。普段学校で見る皆の姿とは全く違って、何かちょっと誇らしいような、嬉しいような、そんな気持ちになりました。けれども、やはり卒業式も終盤に差し掛かると、寂しい気持ちがどんどん膨らんできて。「あぁ、もうこの子たちとはお別れなんだな。巣立っていくんだな…」。すごく複雑な気持ちになりました。 これまで、私自身も何度か卒業式を経験しています。そのたびに、それまでの大切な仲間と別れることに悲しんでいました。けれども、その後には、いつも新しい生活の始まりが待っていました。大学を卒業して、社会人としてスタートする。恩師と別れて、新しい環境で研究を始める。大学院生から学校の先生に変わる。悲しい別れのあとには、新たな出会いがいつもありました。 先日卒業した皆も、春からは社会人として新たな一歩を踏み出します。素敵な出会いが皆に訪れることを祈るばかりです。在学生たちも、4月からは新入生が入ってきて、先輩として一歩前進します。きっとこの出会いが彼らを成長させてくれると思います。 春は別れと出会いの季節。私にも、また素敵な出会いが来てくれるといいな。
教員リレーコラム