教員リレーコラム

「夏が来れば思い出す…」

鳥居 昭久 [理学療法学専攻]

昨年、2016年の夏、9月末からブラジル、リオデジャネイロでのパラリンピックがあった関係で、仕事も山積み、それに加えていろいろなことが重なって夏休み期間は本当に忙しかった。そういえば、ちょうど7月くらいから本当にしんどい夏だった記憶がよみがえる。いや、夏を過ぎて、リオデジャネイロから帰ってきてからも本当に忙しい、暑い、辛い時期でもあった。 今年、2017年は、ちょっと楽かな…って思っていたら、とんでもない! 学生たちは前期の期末試験が終わって、その後の楽しい夏休みを迎えようとしているのに、私自身は、様々な学会、講習会、研究大会、ジャパンパラ大会トレーナー、車椅子バスケットボール日本代表選抜合宿、高校部活サポート、そして本学女子野球部の指導などで行ったり来たりの生活が変わらない。暑いのに、益々熱い…。 ほんと、いつになったらのんびり休みをいただけることやら…。 今年、女子野球部は新入部員0名という異常事態になってしまった。原因はよくわからない。女子なので、一人で入って来ることは稀で、数人がつるんで入部するパターンが多いのだけれど、今年は全く気配も無かった。ようやく入ってくれた子も、ご家庭の都合があったりして結局は正式入部せず。 学生たちは、元気な女子はたくさん居るのに、週に1回程度の楽しむだけのサークル(バレーボールや、バスケットボール)で十分だとか言っているし…。私自身は、何とも情けない気持ちでいっぱいだ。仕方ないので、今年は、2年生5名で、夏大会、すなわち全日本大学女子野球選手権大会に登録することとなった。もちろん、5人では野球はできないので、同じ様な状況の他大学との連合チームでの参加になる。本学の単独参加が出来ないなんて、女子野球部10年目にして、本当に、本当に、とても残念なことであるし、このままでは今年度末には休部状態になるかもしれない。(涙) 毎年、夏休みとともに真っ黒に日に焼けて、元気に猛特訓。そして、魚津では、野球を通してたくさんの大学との交流ができたし、地元のたくさんの応援をいただいたり、また、海岸線で夕日を見たり、海の風に吹かれて日本海の雰囲気を堪能し、おいしい魚料理に舌鼓…私はついでに富山のうまい酒に気持ちよく酔った。…いやいや、そんなことばかりではなく、メンバーが熱く燃えて、短大にしてベスト8に進出、他の多くの大学を驚かせ、愛知医療の名前を全国に知らしめた活躍となった夏も思い出されます。本当に、本学のお転婆女子野球部員がキラキラと眩しく輝いていた。その次の年も面白い試合をしてくれたなぁ…逆転逆転の元気野球。 なんと、2年連続で、本学メンバーが全日本選抜に選ばれるし、本学野球部の黄金時代でした。 それは、毎年、夏が来ると思い出す、最高の思い出です。 …もちろん、毎年のメンバーにとって、その年毎に最高の夏を目指していますよ。そして、学生の時にしか味わえない、最高の思い出を作ってもらえるように尽力しています。 部活に入らないで、何となく毎日毎週ボサって過ごしていても青春時代、何かの目標に向かって全力投球しても青春時代。 同じ青春なら、熱く燃えて、本当に情熱的な青春時代を送ってほしいと心から願っています。現代の若者たちよ、熱くなれ!。
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