教員リレーコラム

ダメよ〜ダメダメ … 

鳥居 昭久 [理学療法学専攻]

流行語はその年の世相を反映しているものが多いようですが、
この言葉は、今年の世相を反映しているのでしょうか?

実は小生、つい数ヶ月前までこんなことが流行っているなんてまったく知らなかったのです。
ほとんどテレビを見ない生活をしているせいか、流行にはまったく鈍感な生活をしています。
かつて、新型インフルエンザの流行の前に、罹ってしまって「流行の最先端」を走ったこともありますが、
いわゆる流行にはまったく鈍感な生活をしています。
女子学生や娘たちには、本当に「ダサい」って思われていることでしょう。
しかし、今のところ、ダサくて苦労したことはあまりありません。
流行を知らなくてもそれなりに生きていけるものです。

さて、先日、大スター俳優が相次いで亡くなるという報道があり、
残念だという気持ちとともに、憧れのスターの在りし日を思い、
思わず主役映画のDVDを買ってしまいました。
映画で表現されているストーリーからだけではなく、
俳優の生き方そのものが信念に満ちたものであったろうと改めて感じました。

はたして、自分自身は信念を持って生きているだろうか?
改めて思い直したとき、不十分な思いが否めない自分がいました。
流行にも鈍感だけど、さしたる信念も無いのか?と感じてしまいました。
理学療法士としての信念。教員としての信念。親としての信念。一人の人間としての信念。
いろいろな側面がありますが、本質は同じものなのでしょう。
何が流行ろうが、自分はこう生きるんだ!ってものを持っていたいものです。
もちろん、小生もまったく信念が無いわけではありません。
ただ、仕事などいろいろなことに流されて、
自分の信念を貫かずに妥協している部分が有るだろうと思うのです。
人生50年、信長の舞った敦盛ではないですが、
私も齢50をとうに過ぎて、はかない人生をどう生きるかを改めて考えてみようと思った機会でした。

本学もいろいろな学生がいるし、いろいろな先生方もいる。
でも、学校を預かる者の一人として信念を忘れずに取り組んでいきたいですね。
国立大学などいろいろな大学で経験された先生方がいろいろな事をおっしゃったり、
臨床にいる立場の先生がいろいろおっしゃったり、学生自身もいろいろなことを申してきます。
でも、この学校はこの学校の、そして私は私の信念をしっかり貫いてみようと、改めて決意。

もう師走です。
信念を持って、新年を迎える準備をしなくては。
そして、新年に信念を持って飛躍できるようにしたいですね。
(流行に鈍感なくせに、つまらないダジャレを入れるから、ますますダサいオヤジと思われるのですね。
 太宰治ではなく、ダサいを納めるとしましょう。ダメよ〜ダメダメ。)
若干早いですが、みなさん良きお年をお迎えください。

 
※編集者註 : 日本エレキテル連合の「ダメよ〜ダメダメ」は、2014年の「新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞しました。

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