教員リレーコラム

予防分野での理学療法

加藤 真弓[理学療法学専攻]

先日、無事に今年度の『らく楽運動教室』(清須市介護予防事業)が終了しました(3月にもう一仕事ありますが)。 教室は、65歳以上を対象とした、介護予防が目的の運動教室。週1回、3ヵ月間を1クールとして、2クールを清須市内の各地公民館にて実施しています。 学生も運営スタッフとして関わり、参加された方々との触れ合いの中で多くのことを学び、大変貴重な経験をさせてもらっています。 さて、理学療法士を目指して本学に入学してきた学生の多くは、自身または家族・友人が怪我又は病気をして何らかの障害を有したときに、理学療法士と関わったことが職業選択のきっかけでしょう。 ですので、「障害のある者」が理学療法士の対象であることは、知っていますね。これに加え、昨年、「身体に障害のおそれのある者」も対象として理学療法士及び作業療法士法に追加され、診療の補助に該当しない範囲の業務を行うときも理学療法士の名称を使用でき、その際は医師の指示が不要と定められました。 疾患や障害の知識を有し、運動・動作をみることを得意とする理学療法士に対するニーズは、これからますます増えることと思います。理学療法士の使命も広がりをみせています。らく楽運動教室は予防分野の一部分ですが、これをひとつのきっかけに、『予防』、さらに『地域』に興味をもって、将来活躍する人が一人でも増えてくれるといいな、と思っています。
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