河野 健一[理学療法学専攻]
尊敬する先生に、「カネを積まれても使いたくない日本語」(著 内館牧子)という本を紹介され読みました。 私自身が使っている(使っていた)日本語の中のいくつかが著者のいうカネを積まれても使いたくない日本語に含まれていました。反省しました。 また、学生がよく使う日本語で強い違和感を感じる日本語も紹介されていました。ぜひご一読ください。 その中のごく一部を書き出しました。 <過剰なへり下り> ・〜させていただく ・ヘンな敬語(患者様、利用者様、教え子に敬語) <断定回避の言葉> あいまいにぼかす •〜かな、というふうに思います •〜とかを〜してみたいと思います ピンポイントで言わない •ある意味〜ですかね •〜だとは思います 言質をとられたくない(同意を促す) •〜ですかね •〜じゃないですか? 過剰にへり下り、断定回避的な表現をするのは、おそらく日本人古来の気質じゃないですか? このような言葉を使うことは、ある意味、相手を敬っている、謙虚であるといったようなことを相手に感じて欲しいといったような思いが深層にあるかもしれないと考えたりしますがいかがでしょうか? 過剰にへり下り、断定回避の表現をするのは、日本人古来の気質が影響している。これらの言葉を使うことは、相手を敬っている、謙虚であることをその相手に感じて欲しいという思いが深層にあると考える。 自らの考えを「断言すべきは断言し、的確に表現する豊富な語彙力」を身に付けたいものです。
教員リレーコラム