教員リレーコラム

理学療法士にとっての「優しさ」とは

河野 健一[理学療法学専攻]

患者に対して「優しい理学療法士」になりたい、と思っている学生さんは多いのではないでしょうか? では、患者にとって「優しい理学療法士」とはどのような理学療法士なのでしょうか? 私も、患者に「優しく」理学療法を提供することをいつも目標にしています。免許をとった約10年前からずっとです。 ただし、私が、思う理学療法士にとっての「優しさ」とは、「性格、人間性、態度、言葉かけ」など表面的な内容では決してない、と思っています。 優しい態度や優しい言葉かけをするのは、それが嘘でも本気でも、誰だってできます。おそらく患者も理学療法士をちゃんと医療者と認識している限り、そのような表面的な「優しさ」なんて本質的には求めていないと思います。 私が思う、患者にとって「優しい」理学療法士は、科学的な根拠を常に追求し、それに基づき理学療法評価と治療を適切に実践する、「優れた、優秀な」人材だと考えています。 「優れた」理学療法を提供できれば、必然とそれは患者にとっての「優しさ」となる。 そう思っています。 学生の皆さん、 優れた理学療法士をめざし、愛知医療学院短期大学での学修を深めてください。 そのために教員も、表面的な厳しさや優しさではなく、優れた講義、優れた実習指導をただひたすら提供できるよう、一所懸命努力していきたいと思っています。 在校生、卒業生、教職員の皆様、4年間、お世話になりました。ありがとうございました。
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