林 修司[理学療法学専攻]
ブラジル対クロアチア戦で幕を開けたW杯から 3 週間が経過した。 気になる我が日本の成績は、2 敗 1 引き分けと惜敗してしまった … 。 敗因は様々挙げられるが、やはり大きいのは、 かねてからの課題でもある「決定力」不足が否めないのではないだろうか。 以前にも紹介したが(※)、世界のサッカーの潮流は、 高い位置からのプレス(相手のディフェンダー、ミッドフィルダーが ボールコントロールしている位置での厳しい守備)と パスサッカーによる攻撃が主流である。 「パス」 と言っても、針の穴をも通す正確無比なパスであり、パススピードも強烈に速い。 それを受け手は、いとも簡単に(本当はすごく難しい!?)さばいて、ゴールまで結びつけてしまう。 いや、結びつけないと勝てない。 しかも、少ないゴールチャンスをものにしていかなくてはならない。 それが世界のサッカーのトップレベルである。 世界ランキング 1 位の前回覇者、スペインが完敗して 1 次リーグを敗退してしまうとは誰が予想したであろうか … 。 しかも、スコアレスで負けている。 W杯には魔物も棲んでいる。 残念ながら日本においては、 パスのスピード、精度、トラッピング(ボールをコントロールして止めること)、シュート力、 どれをとっても世界基準から見劣りがした。 だが、W杯の出場を重ねるごとに、日本の実力は確実にレベルアップしてきているのも事実である。 前回よりも断然多くの海外移籍組の選手が代表にいることがそれを物語る。 そう簡単に、一足飛びには「力」はつかないものである。 南米、ヨーロッパの各チームとも悠久の歴史と伝統がチーム力を築いてきたと言える。 4 年後のW杯を見据え(まだ早いかな)、頑張れニッポン!!
教員リレーコラム